ハウスメーカーや住宅購入を検討している際には、坪単価という言葉をよく見聞きするかと思います。
みなさんは、坪単価とは具体的にどのような意味か知っていますか?
坪単価は住宅の建築費用に大きく影響するため、購入前に理解しておくことが重要です。
坪単価だけではなく、耐震性や設備などから総合的に判断することで、後悔がない住宅選びができるでしょう。
この記事では坪単価の意味や相場、安く抑える方法などについて詳しく解説します。最後まで読めば、住宅選びの基礎知識を深められるでしょう。
この記事は5分で読めます!対象はこのような方々です。
- そもそも坪単価って?
- 坪単価の相場は?
- 一軒家の坪単価とは?
- 坪単価の計算方法が知りたい
- 平米単価と何が違うの?

坪単価ってよく聞くけど、あまりよくわかっていないな…


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坪単価とは?


坪単価とは、1坪あたりの価格を示す不動産用語です。
日本独自で「坪」という面積の単位が用いられており、1坪は約3.3平方メートルに相当します。
畳なら約2枚分というと、1坪の面積をイメージしやすいでしょう。
坪単価は、土地や建物の購入・建築にかかる費用を比較するための基準として、よく使用されます。
地域や工法、ハウスメーカーによっても坪単価には差があるため、相場を把握しておけば、住宅を予算に応じて選びやすくなるでしょう。



提案された坪単価は、
どこからどこまで含まれた金額なのか注意した方が良いです!
坪単価の計算方法
坪単価の計算方法は非常にシンプルです。
建物の本体価格を、物件の延床面積(坪数)で割ることで算出できます。
建物の本体価格が3,000万円、延床面積が60坪の場合
坪単価は、3,000万円 ÷ 60坪=50万円
土地の場合は、価格を面積で割れば坪単価が分かります。



坪単価を自分で計算できれば、
土地や物件を比較しやすくなり、
費用感を把握する際に役立ちますよ!
ただし、坪単価だけでは正確な費用がわからない場合も多いため、付帯工事費やオプション費用なども考慮することが重要です。
また、土地と建物の総額から坪単価を算出しているケースもあるので、比較時には基の価格がなにか確認しましょう。
坪単価の計算で注意すること
- 坪単価だけで正確な費用はわからないので、他の費目にも注意する!
- “土地”から”建物”からか、もしくは”両方”からなのか、メーカーが提案する単価の算出法にも気を付けましょう!
平米単価との違い
坪単価と平米単価の大きな違いは、用いる面積の単位です。
坪単価は1坪(約3.3平方メートル)を基準にし、平米単価は1平方メートルを基準にしています。
坪単価を平米単価に換算するには、約3.3で割ります。
坪単価が60万円の場合
平米単価は、60万円 ÷ 3.3=約18万円
坪単価と平米単価のどちらを使うかは不動産会社やハウスメーカーによって異なります。
両方の単価と換算方法を理解しておくことで、より正確な価格比較が可能です。
坪単価の平均や相場はいくら?


坪単価の平均は、建物の工法やハウスメーカーによって異なります。
同じ建物であっても、東京や大阪などの都市部と地方では坪単価の差が大きいため、情報収集する際には注意が必要です。
以下では工法や地域、ハウスメーカー別に坪単価の違いを詳しく解説します。
工法別の坪単価
建物の工法は、使用される材料や施工の手間が大きく異なり、坪単価にも反映されます。
木造住宅は比較的安価で、坪単価の目安は約66万円です。
一方、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)は高価で、坪単価は約99万円にもなります。
鉄筋コンクリート造(RC)は約96万円、鉄骨造は約99万円が相場です。
工法別の坪単価はあくまで目安であり、 実際の建築費用は設計や仕様によっても変動します。
工法 | 坪単価 |
---|---|
木造住宅 | 約66万円 |
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC) | 約99万円 |
鉄筋コンクリート造 | 約96万円 |
鉄骨造 | 約99万円 |
地域別の坪単価
坪単価は、建築する地域によって大きく異なります。
首都圏は土地の需要が高いため、坪単価が上昇しやすいです。
2023年のデータによると、東京都心部では坪単価が約95.7万円と、全国でもっとも高くなっています。
坪単価がもっとも安いのは鳥取県で、約62.5万円です。愛知県は約75.9万円となりました。
また、同じ都道府県内でも都市部は坪単価が高くなります。
地域による坪単価の差は、土地の価格だけでなく、労働コストや材料費の違いも反映されています。
都道府県別 | 坪単価 |
---|---|
全国 | 約75.9万円 |
北海道 | 約75.9万円 |
青森 | 約69.3万円 |
岩手 | 約72.6万円 |
宮城 | 約69.3万円 |
秋田 | 約69.3万円 |
山形 | 約72.6万円 |
福島 | 約72.6万円 |
茨城 | 約69.3万円 |
栃木 | 約72.6万円 |
群馬 | 約69.3万円 |
埼玉 | 約69.3万円 |
千葉 | 約72.6万円 |
東京 | 約95.7万円 |
神奈川 | 約79.2万円 |
新潟 | 約75.9万円 |
富山 | 約72.6万円 |
石川 | 約75.9万円 |
福井 | 約72.6万円 |
山梨 | 約75.9万円 |
長野 | 約85.8万円 |
岐阜 | 約72.6万円 |
静岡 | 約75.9万円 |
愛知 | 約75.9万円 |
三重 | 約75.9万円 |
滋賀 | 約69.3万円 |
京都 | 約79.2万円 |
大阪 | 約75.9万円 |
兵庫 | 約75.9万円 |
奈良 | 約69.3万円 |
和歌山 | 約66.0万円 |
鳥取 | 約62.5万円 |
島根 | 約75.9万円 |
岡山 | 約75.9万円 |
広島 | 約75.9万円 |
山口 | 約75.9万円 |
徳島 | 約72.6万円 |
香川 | 約75.9万円 |
愛媛 | 約69.3万円 |
高知 | 約75.9万円 |
福岡 | 約69.3万円 |
佐賀 | 約66.0万円 |
長崎 | 約72.6万円 |
熊本 | 約69.3万円 |
大分 | 約69.3万円 |
宮崎 | 約69.3万円 |
鹿児島 | 約72.6万円 |
沖縄 | 約79.2万円 |
ハウスメーカー別の坪単価
大手ハウスメーカーは、信頼性や保証、アフターサービスの充実から、坪単価が高い傾向にあります。坪単価の目安は70万〜100万円です。
近年増えているローコストメーカーは、坪単価の目安が40万〜50万円と、大手ハウスメーカーの約半分になります。工務店の坪単価も、50万〜70万円と比較的安価です。
しかし、安価なメーカーはオプションや追加費用が発生する場合もあるため、契約時にはよく確認しましょう。
ハウスメーカー | 坪単価 |
---|---|
大手ハウスメーカー | 70万〜90万円 |
ローコストメーカー | 30万〜50万円 |
工務店 | 50万〜70万円 |
ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?
住宅を購入する際に「ハウスメーカーと工務店のどっちが安いだろう?」と迷う方は少なくありません。
一般的には、ハウスメーカーの方が工務店より坪単価が高くなる傾向があります。
その理由は、ハウスメーカーは多くの社員を抱えているからです。
また、テレビCMやチラシなどの広告費も多くかけているため、コストに反映されています。
全国展開する大手ハウスメーカーは、品質や保証体制も整っていることも、坪単価が高くなる要因です。
しかし、工務店でもこだわりが強いデザインや特殊な材料を使用する場合、ハウスメーカーよりも高額になることもあります。
坪単価を比較する際のポイントや注意点


坪単価を比較する際には、坪単価だけで判断せず、以下のポイントにも注意する必要があります。
坪単価の比較 5つのチェックポイント
- ハウスメーカーによって坪単価は異なる
- 坪単価に含まれないものがある
- 本体価格以外に別途費用がかかる
- 延床面積が小さいと割高になる
- 形状が複雑だと坪単価が高くなる
ハウスメーカーによって坪単価は異なる
「ハウスメーカー別の坪単価」で紹介した坪単価は、あくまでも目安です。
そもそも、坪単価の定義や計算方法もハウスメーカーごとに違いがあるため、単純には比較できません。
例えば、面積や坪単価などの条件が同じような建物であっても、ハウスメーカーによって採用している設備は異なります。
坪単価が高いからといって、最新の設備を設置しているとも限りません。
坪単価はあくまでもハウスメーカや工務店選びの参考程度にし、総額や内容をしっかり把握することが、後悔しないためのポイントです。
坪単価に含まれないものがある
坪単価には、何が含まれるかをしっかり確認することも重要です。
例えば、延床面積ではなく施工床面積を基に坪単価が計算される場合、バルコニーや吹き抜け、外構費などが坪単価に含まれないことがあります。
延床面積とは建物各階の総床面積で、バルコニーや吹き抜け、庭の面積は含まれません。
一方で、施工床面積には明確な決まりがなく、バルコニーなども含めて計算できます。
つまり、施工面積を基に計算した方が、坪単価をより安く見せられるのです。
坪単価を確認するときは、基にしている面積についても必ず確認しましょう。
本体価格以外に別途費用がかかる
建物の本体価格とは別に、別途かかる費用も考慮に入れないと、総費用が大幅に変わるかもしれません。
坪単価の計算では、本体価格のみを基にし、付帯工事費や諸費用は含めていないケースもあります。
付帯工事費は、建物以外の工事にかかる費用です。庭やベランダの工事のほか、カーテンや照明の設置工事も付帯工事に含まれます。
坪単価が低く設定されていても、付帯工事費や諸費用を合計すると、最終的な費用が大きくなるかもしれません。
特に水道や電気、ガスの引き込み工事は高額なので、どのくらい費用がかかるか必ず確認しましょう。
延床面積が小さいと割高になる
建物の延床面積が小さい場合、坪単価が高くなることがあります。
なぜなら、家を建てる際に必要なキッチンやバスルーム、トイレなどの基本的な設備は、家の大きさに関係なく一定の費用がかかるからです。
延床面積が小さい家でも、設備によって坪単価が相対的に高くなり、結果として総費用が割高に感じられます。
設備の値段はグレードによって大幅に変わるため、予算配分において重要なポイントです。
コンパクトな住宅を検討する場合は、坪単価だけでなく設備費や工事費も考慮して、全体のコストを検討しましょう。
形状が複雑だと坪単価が高くなる
凹凸型のように、建物のデザインが複雑だと坪単価が高くなる傾向があります。
L字型やコの字型は外壁の面積が増えるため、使用する材料の量が増え、その分コストも高くなります。
また、デザインが凝っている家は、建築の手間や施工の難易度が上がることもあり、コストがかさむことが多いです。
長方形や正方形のように、ベーシックな形状の方が、坪単価は安くなります。
「せっかくだからデザインにはこだわりたい」という方も、予算を超えないように、希望と費用のバランスを考慮しましょう。
坪単価を抑える2つの方法
坪単価は、ちょっとした工夫によって抑えられます。坪単価を抑える方法は以下の2つです。
坪単価を抑える方法
- 外装をこだわる
- 複数社に見積を依頼する
外装にこだわる
坪単価を抑えるためには、外装のデザインをシンプルにすることが効果的です。
例えば、1階と2階の面積を同じにし、無駄がない長方形や正方形の形状にすることで、外壁や屋根にかかる材料費を削減できます。
また、片流れ屋根を採用することで、屋根の面積が減り、コストをさらに抑えられます。
以下の4点も、坪単価を抑えるためのポイントです。
外装のチェックポイント
- 外壁の素材
- 屋根の素材
- 門扉の種類
- 塀の種類
外壁や屋根の素材も、豪華さにこだわらず、シンプルかつ耐久性の高いものを選ぶのがおすすめです。
シンプルな構造や素材を選ぶことで、メンテナンス費用を含めた長期的なコスト削減が期待できます。
門扉や塀も、デザイン性が高いものを選ぶと高額になるので、シンプルさを優先しましょう。
複数社に見積もりを依頼する
坪単価を抑えるためには、複数のハウスメーカーや工務店に見積もりを依頼することが非常に重要です。
各社の坪単価や付帯工事費の違いを把握でき、どこがもっともコストパフォーマンスに優れているかを判断しやすくなります。
さらに、他社の見積もりを参考にすることで、価格交渉の材料とすることも可能です。
見積もりを依頼する会社は、2〜3社を目安にすると比較検討しやすくなります。
4社以上に見積もりを依頼しても問題ありませんが、手間と時間がかかるため、あまり多いと負担が大きくなってしまいます。
また、見積もりを依頼する際は、条件を統一するように気を付けましょう。


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ありがたいことに、2014年度から10年連続で第1位に認定されています。
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