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プラスターボードとは?石膏ボードとの違いや種類・厚み・サイズを紹介

プラスターボードとは?石膏ボードとの違いや種類・厚み・サイズを紹介

プラスターボードは、住宅の内壁としてよく使用される建築材料です。内壁とは、建物の内側に取り付ける壁のことで、部屋の間仕切として設置されます。プラスターボードにはいくつか種類があり、使用する材料によって性能や費用が異なるため、場所や用途に合わせて材料を選ぶことが大切です。

本記事では、プラスターボードの基本的な特徴石膏ボードとの違い種類、厚みやサイズについて詳しく解説します。最後まで読めば、プラスターボードの違いがわかり、マイホームの購入時に役立つでしょう。

メリットデメリットも詳しく解説しているよ!

この記事でわかること

プラスターボードとは?

プラスターボードとは、石膏(せっこう)を芯材とし、両面を紙で覆ってある板材のことです。主に内壁や天井の下地材として用いられています。

プラスターボードは軽量で、防火性断熱性に優れていることが特徴です。プラスターボードの中には、遮音性や湿気調整機能を持つタイプもあり、室内環境の向上に一役買っています。

施工が簡単でコストパフォーマンスが良いことから、住宅や商業施設など、さまざまな建築現場で重宝されています。そのため、プラスターボードは現代建築において欠かせない素材となっています。

プラスターボードと石膏ボードの違い

プラスターボードと石膏ボードは、基本的に同じものを指します。どちらも石膏を芯材とし、両面を紙で覆った構造の板材です。

ただし、呼び方には地域や業界によって違いがあります。石膏ボードは一般的な名称として広く使われており、プラスターボードは、特定の商品名やブランド名として用いられることが多いです。

機能や用途に大きな差はなく、主に内装の壁や天井に使用されています。また、軽量で施工がしやすい、防火性や断熱性に優れた特性を持つことは共通しています。

プラスターボードと石膏ボードのどちらかを選ぶ際には、商品名の違いに惑わされることなく、使用目的や性能を確認することが重要です。

GBとPBの違いは何ですか?

GBはGypsumBoards(ジプサムボード)の略称で、PBはPlasterBoards(プラスターボード)の略称です。 どちらも石膏ボードという意味合いは同じになります。よく用いられるGB-RというのはJISの略号となります。

参考:石膏ボード製品の種類と規格|一般社団法人 石膏ボード工業会

プラスターボードのメリット

プラスターボードのメリット4つ

  • 安価で手に入る
  • 防火性と耐火性が高い
  • 遮音性が高い
  • 施工しやすい

プラスターボードのメリットは、上記の4つです。具体的に、どのようなメリットがあるか解説します。

安価で手に入る

プラスターボードは安価で手に入れられ、建築コストを抑えたい場合に向いています。プラスターボードは石膏を芯材とするシンプルな構造であり、効率的な製造プロセスによって大量生産が可能です。そのため、価格が安定しています。

例えば、910×1,820×12.5㎜の標準的なプラスターボードは、ホームセンター500円程度です。手頃な価格と性能のバランスの良さから、住宅や商業施設だけでなく、公共施設でも広く利用されています。経済的で高性能な建材として、建築コストの削減に寄与する素材です。

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防火性・耐火性が高い

炎の写真

プラスターボードは、芯材の石膏が燃えにくい性質を持つため、防火性耐火性に優れています。芯材である石膏は結晶水を含んでおり、火災時に水分が水蒸気として放出されることで、燃焼を遅らせる働きを持つからです。

プラスターボードは、防火性能を考慮した家づくりには不可欠な材料であり、内装材として使用することで、建物の耐火性能と安全性を高められます。

ただし、プラスターボードが建築基準法にて「不燃材料」または「準不燃材料」として認められるには、以下の要件を満たしている必要があります。

スクロールできます
高さ不燃性能
不燃材料12mm以上(ボード用原紙の厚さが0.6mm以下に限る)火災で20分間性能維持
準不燃材料9mm以上(ボード用原紙の厚さが0.6mm以下に限る)火災で10分間性能維持

遮音性が高い

スピーカーの写真

プラスターボードは、石膏の密度が高く、音を吸収する能力が優れています。遮音性が高い建材なので、騒音対策が重要な場所で使用するのに最適です。例えば、住宅やオフィスのように、複数の人が活動するような場所に使用することで、効果を発揮します。

複数枚のプラスターボードを重ねたり、吸音材と組み合わせたりすることで、遮音性をさらに高めることも可能です。遮音性を高めることで、プライバシーを保護し、快適な居住環境・作業環境を生み出せます。

施工しやすい

プラスターボードは軽量で加工が容易なため、施工性の高さも特徴です。ボードは簡単にカットでき、DIYでもよく使用されています。釘やビスで固定できるため、壁や天井への設置もスムーズです。

表面が平滑で、塗装やクロス張りの下地材としても、優れた性能を発揮します。プラスターボードを下地にすることで、内壁の仕上げ面を均一で美しくできます。

また、必要に応じてサイズや形状を調整しやすいこともメリットです。現場での施工中に、急な変更が必要になったときも、柔軟に対応できます。

プラスターボードのデメリット

プラスターボードのデメリット4つ

  • 水分や湿気に弱く強度が落ちる
  • 点からの衝撃に弱く欠けやすい
  • ネジやビス留めが難しい

プラスターボードは、軽量で施工が簡単な優れた建材です。しかし一方で、使用する環境や状況によっては注意が必要になります。

水分や湿気に弱く強度が落ちる

プラスターボードは、湿気を吸収しやすい性質です。湿気を吸収すると、強度が低下します。また、水分に長時間さらされると石膏が崩れやすくなり、膨張や形状変化が起こる可能性もあります。

そのため、浴室やキッチン、洗面所のような湿気が多い場所では、プラスターボードの使用は不向きです。もしも湿度が高い場所でプラスターボードを使用するなら、防水仕様の「シージング石膏ボード」を選ぶか、防水処理を施しましょう。湿気の影響を最小限に抑え、プラスターボードをより長持ちさせられます。

シージング石膏ボード

防水処理済みの石膏ボード。耐水石膏ボードとも呼ばれています。洗面所や台所などの水をよく使うの多湿箇所で用いられる石膏ボードです。

ネジやビス留めが難しい

プラスターボードは、ネジやビスを直接打ち込むと、固定力が弱くなる場合があります。石膏の密度が低いため、ネジやビスが壁にしっかり固定されないからです。

壁に時計などを取り付ける際、ネジやビスの強度が不足していると、落下や破損のリスクが高まります。重いものを壁に固定する場合は、下地材にビスを打ち込むか、専用のアンカーを使用しましょう。特に、壁掛け収納やテレビのような重い物は、十分な下地の補強を施し、安全性を確保することが重要です。

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プラスターボードの種類とサイズ・厚み

プラスターボードには、さまざまな性能やサイズが存在します。それぞれの特性を理解し、適切なものを選ぶことが、建物の安全性や快適性を高める鍵です。

プラスターボードの種類一覧

  • 石膏ボード(GB-R)
  • 普通硬質石膏ボード(GB-R-H)
  • シージング石膏ボード(GB-S)
  • 強化石膏ボード(GB-F)
  • 構造用石膏ボード(GB-St-A・B)
  • 石膏ラスボード(GB-L)
  • 化粧石膏ボード(GB-D)
  • 不燃積層石膏ボード(GB-NC)
  • 吸放湿石膏ボード(-Hc)
  • 吸音用あなあき石膏ボード(GB-P)

上記10種類のプラスターボードの、性能やサイズを詳しく説明します。

石膏ボード(GB-R)

石膏ボード(GB-R)は、石膏を芯材として両面を紙で覆った構造を持つ、最も一般的な建材です。サイズは910×1,820㎜が標準的で、厚みは9.5㎜、12.5㎜、15.0㎜の3種類が用意されています。

石膏ボード(GB-R)は、軽量で施工が簡単な点が大きな特徴です。適度な防火性と断熱性を兼ね備えており、コストパフォーマンスにも優れています。このような特性から、住宅や商業施設など幅広い種類の建物で、主に内壁や天井に使用されています。

普通硬質石膏ボード(GB-R-H)

普通硬質石膏ボード(GB-R-H)は、一般的な石膏ボードに比べて硬度が高く、より高い耐久性が求められる場所に適しています。例えば、オフィスや商業施設、学校のような、人や物が壁に接触することが多い環境に最適です。

硬質化によって耐衝撃性が向上しているため、石膏ボードでは損傷してしまうようなケースでも、耐久性を発揮します。ただし、強度の高さから、加工しやすさはやや低くなります。施工時には、切断性能が高い工具が必要になります。

標準的なサイズと厚みは、石膏ボードと同じで、厚みも9.5㎜、12.5㎜、15.0㎜の3種類です。

シージング石膏ボード(GB-S)

シージング石膏ボード(GB-S)は、耐水性と強度を向上させた特殊なボードです。石膏ボードの両面に強化紙を使用し、湿気や水分への耐性を高めています。そのため湿気の多い場所や、水濡れの可能性がある場所での使用に適しています。

外装材としても使用でき、湿気が多い環境でも長期間使用できる耐久性を持っていますが、完全防水ではありません。湿度や水分が多い場所では、シージング石膏ボード(GB-S)を防水処理することで、さらなる効果を発揮します。

サイズは910×1,820㎜で、厚みは9.5㎜、12.5㎜、15㎜、16㎜と選択肢が豊富です。

強化石膏ボード(GB-F)

強化石膏ボード(GB-F)は、通常の石膏ボードよりも耐火性能を向上させた建材です。耐火性能を強化するために、芯材に特別な耐火成分を加えています。高温の環境でも変形や劣化が少なく、火災時に建物全体の耐火性能を向上させられます。

そのため、防火壁や天井などとして、耐火基準が高い場所で使用されることが多いです。安全性の高さから、住宅や商業施設、公共建築物などでも幅広く使用されています。

厚みは12.5㎜、15.0㎜、16.0㎜、18.0㎜、21.0㎜、25.0㎜の6種類です。種類が豊富なので、使用する部位や目的に応じて、適切なものを選べます。

構造用石膏ボード(GB-St-A・B)

構造用石膏ボード(GB-St-A・B)は、石膏ボードの中でも特に構造強度を高めた製品です。A種とB種の2種類があり、それぞれ異なる性能と強度を持っています。

構造用石膏ボード(GB-St-A・B)は、耐火性や断熱性に優れているだけではなく、高い耐久性も備えていることが特徴です。そのため、建物の壁だけではなく、荷重を支える構造部位でも使用されます。一般的な内装材とは異なり、建物全体の強度を高め、安全性を確保するための重要な役割を果たしています。

厚みはA種とB種ともに、12.5㎜が一般的です。

石膏ラスボード(GB-L)

石膏ラスボード(GB-L)は、石膏を芯材とし、表面にラス(金網)を組み込んだ特殊なボードです。ラスはモルタルや漆喰の下地として機能し、付着力が高いことから、ひび割れ防止や耐久性向上に効果を発揮します。

石膏ラスボード(GB-L)は、古くから壁の下地として利用されており、現在でも外装や内装の仕上げ材として使用されています。また、耐火性も高く、外壁や防火壁にも向いている建材です。

厚みは7㎜、9.5㎜、12.5㎜の3種類があります。

化粧石膏ボード(GB-D)

化粧石膏ボード(GB-D)は、表面に化粧紙やビニールクロスを施した、装飾性が高い石膏ボードです。石膏ボードの場合は、施工後に追加の仕上げ作業が必要になります。しかし、化粧石膏ボード(GB-D)はあらかじめ化粧加工された紙を貼ったり塗装されたりしているため、工期を短縮できることがメリットです。

化粧石膏ボード(GB-D)は、オフィスや住宅の天井や壁に多く使用されています。さまざまなデザインやカラーが揃っており、インテリアの雰囲気に合わせて選ぶ楽しみがあります。厚みは9.5㎜、12.5㎜、15㎜の3種類です。

不燃積層石膏ボード(GB-NC)

不燃積層石膏ボード(GB-NC)は、石膏ボードに複数層の不燃材を重ねた建材です。非常に高い耐火性能を誇り、火災発生時に延焼するリスクを抑えられます。

通常なら、石膏ボードが不燃材料として認められるには、12mm以上の厚みが必要です。しかし、不燃積層石膏ボード(GB-NC)は、厚み9.5㎜でも不燃材料に適合します。

万が一の際にも、長時間にわたって耐火性能を発揮するため、主に防火壁や耐火間仕切りに使用されています。公共施設や商業施設、工場のような厳しい耐火基準が求められるような建物にもぴったりです。

吸放湿石膏ボード(-Hc)

吸放湿石膏ボード(-Hc)は、湿度を調整する機能を持つ特殊な石膏ボードです。湿度が高いときには湿気を吸収し、乾燥しているときには湿気を放出することで、室内環境を快適に保ちます。

調湿機能によって、結露や湿気によるカビの発生を防止する効果があるため、住宅やオフィスの壁材として最適です。吸放湿石膏ボード(-Hc)は、長期間にわたって安定した湿度管理ができるので、家族の健康にも貢献するでしょう。

厚みは9.5㎜12.5㎜の2種類があります。

吸音用あなあき石膏ボード(GB-P)

吸音用あなあき石膏ボード(GB-P)は、表面に多数の穴を設けた、特殊な石膏ボードです。穴の形状や配置によって、音を効果的に吸収し、室内の騒音を低減する効果があります。

そのため、劇場やホール、会議室のような音響効果が求められる場所で、多く使用されています。一般の住宅でも、リモートワークや楽器を演奏することがある場合は、吸音用あなあき石膏ボード(GB-P)の使用がおすすめです。仕事に集中したり、楽器演奏を思う存分楽しんだりできるでしょう。

ボードは厚み9.5㎜12.5㎜の2種類です。

プラスターボードで安全安心の家を建てよう

石膏ボードの写真

プラスターボードは、石膏を芯材として両面を紙で覆ってある板材です。種類や性能の多様性から、住宅や商業施設、公共建築物まで幅広い用途に対応しています。それぞれの特性を理解し、適切な種類を選ぶことで、耐火性や耐久性、快適性を兼ね備えた住まいをつくれるでしょう。

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この記事を監修した人

愛知県岡崎市を拠点とする株式会社フジケンの戸建住宅営業部担当。不動産業界歴7年。
西三河エリア(岡崎市、豊田市、刈谷市、安城市etc...)で新築戸建・マンションならフジケンにお任せください!