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家の駐車場はどう作る?広さ・サイズや費用相場、よくある失敗例を紹介

家を建てる際、駐車場をどのように作るか悩む人は多いでしょう。駐車場は、広さや設計を誤ると日常の使い勝手が悪くなったり、無駄なコストが発生したりする可能性もあります。また、将来的なライフスタイルの変化によって、駐車場の活用方法が変わることもあるかもしれません。

そこで、本記事では家の駐車場を作る際に押さえておきたいポイントを分かりやすくまとめました。駐車場の種類素材費用相場よくある失敗例などを知ることで、理想の駐車場を作れるでしょう。

今回は戸建の駐車場に関する記事です!

マンションの駐車場に関しては、本記事ではなく下の記事をご覧ください。

この記事でわかること

家の駐車場は必要?

家に駐車場を作るか迷っている場合は、以下のポイントを考慮して判断しましょう。

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敷地の広さ十分な駐車スペースが確保できるか
ライフスタイル将来的にも車を使う予定があるか
土地代・工事費予算内で収まるか

家の敷地内に駐車場を作るには、ある程度のスペースが必要です。駐車場を作ることで、住宅の面積が狭くなる可能性も考慮しましょう。土地だけではなく、駐車場を作るのには費用がかかります。

まだ車を所有していない人や、将来的に車を手放す予定があるなら、無理に駐車場を作らなくてもいいかもしれません。一方で、車を複数台所有していたり、来客用のスペースが必要だったりする場合は、駐車場の設置を検討するのがおすすめです。

この3つを軸に駐車場が必要かどうかを判断してみましょう!

家の駐車場を作る際のポイント

駐車場を作る際に重要なポイントを以下にまとめました。

駐車場を作る際のポイント8つ

  • 車の大きさを把握する
  • 駐車場に止める台数を決める
  • 駐車場の広さを考える
  • 駐車場のタイプ(デザイン)を決める
  • 駐車のパターンを考える
  • 駐車場の素材を決める
  • 照明やエクステリアを検討する
  • 防犯システムを整える

これらの要素を検討しながら、自宅に適した駐車場を設計しましょう。上記のポイントについて設計段階でしっかり考えておくことで、後々のトラブルを防ぎ、長く快適に利用できます。

車の大きさを把握する

車は種類によって大きさが異なるため、駐車場のスペースを確保する際には、自分の車に適したサイズを知っておくことが重要です。特に、将来的に車を買い替える可能性がある場合は、その点も考慮して余裕を持った設計をするのが理想的です。

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車種平平均サイズ(幅×長さ×高さ)
軽自動車約1.5m × 3.4m × 1.8m
普通車(コンパクト)約1.7m × 4.2m × 1.5m
普通車(セダン)約1.8m × 4.8m × 1.4m
ミニバン約1.8m × 4.7m × 1.8m
SUV約1.9m × 4.6m × 1.7m

駐車場の設計時には、車のサイズに加えてドアの開閉スペース荷物の出し入れの余裕も考慮するといいでしょう。また、駐車時の安全性を確保するためにも、車の周りに十分なスペースを確保することは大切です。

駐車場に止める台数を決める

駐車場に止める台数を決める

駐車場の台数を決める際は、家族構成やライフスタイルを考慮することが重要です。現在の所有台数だけでなく、将来的に車が増える可能性があるかどうかも考えましょう。駐車スペースが不足すると、敷地外の駐車場を借りる必要が出るため、ランニングコストがかかってしまいます。

例えば、子どもが成長して車を所有するようになった場合や、仕事の関係で追加購入する可能性なども視野に入れましょう。定期的に来客がある家庭も、余裕を持った駐車スペースの設計が望ましいです。

駐車場の広さを考える

駐車場の広さは、車の種類や台数に応じて適切に確保する必要があります。十分なスペースを取らないと、乗降や荷物の積み下ろしがしにくくなるだけでなく、駐車しづらくなるかもしれません。

特に、ドアの開閉スペースや、車の前後左右にゆとりを持たせることで、ストレスなく駐車できる環境を整えることが大切です。以下は、国土交通省が推奨する車種ごとの必要な駐車スペースの目安です。

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車種必要スペース(幅×長さ×高さ)
軽自動車約2.0m × 3.6m
小型自動車約2.3m × 5.0m
普通乗用車約2.5m × 6.0m
小型貨物車約3.0m × 7.7m
大型貨物およびバス約3.3m × 13.0m
※参考:駐車場設計・施工指針について |国土交通省

柱や塀の位置、駐車場の出入り口の幅なども事前に検討しておくことで、スムーズな駐車が可能になります。また、駐車場の形状によっては、切り返しが必要になるケースもあるため、日常的な使い勝手を想定しながら計画することが大切です。

駐車場面積の注意点

  • 車両のサイズ以上にスペースを確保しましょう!目安としては片側の乗降スペースとして+0.6m必要と覚えておきましょう。

駐車場のタイプ(デザイン)を決める

駐車場にはさまざまなタイプがあり、それぞれにメリットとデメリットが異なります。以下の特徴を踏まえ、地域の特性や周辺環境、ライフスタイルに合った駐車場のタイプを選びましょう。

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駐車場タイプ特徴
オープンタイプ
  • 屋根や壁がなく建設コストが安い
  • 住宅の採光を遮らない
  • 天候の影響を受けやすい
  • 汚れが付きやすい
カーポートタイプ
  • 屋根と支柱があり雨や直射日光を防げる
  • 側面が開いているため完全な防護はできない
  • 比較的リーズナブルで手が届きやすい価格
ガレージタイプ
  • 屋根と三方向以上の壁があり防犯性が高い
  • 雨風や直射日光を防げる
  • 設置コストが高い
  • 敷地が狭くなる
ビルトインガレージ
  • 建物の一部として作られる駐車場
  • 設計次第で住宅に直接出入りできる
  • 防犯性が高い
  • 居住空間が狭くなる可能性

オープンタイプ

オープンタイプは、屋根や壁がないシンプルな駐車場です。設置コストが低く建築面での制約も少ないので、さまざまな敷地で作りやすいでしょう。

狭い敷地でも圧迫感が少なく、庭や外構との調和が取りやすい点もメリットとして挙げられます。遮るものがないため、室内に十分な光を取り入れやすい点も魅力です。ただし、天候の影響を受けやすく、車の劣化が進みやすいデメリットもあります。

カーポートタイプ

カーポート

カーポートタイプは、屋根と支柱だけで構成されたタイプの駐車場で、日差しや雨風をある程度は防げます。しかし、側面が開いているため、横風や雪の影響を完全には防げません。

カーポートタイプのメリットは、コストと利便性のバランスが良く、予算や駐車場の広さに応じてカスタマイズできることです。デザインや素材によっては、住宅全体の外観をおしゃれに演出できます。後付けもできるため、新築から中古まで幅広い住宅に設置可能です。

ガレージタイプ

ガレージタイプは屋根と三方向以上の壁があるため、雨風の影響を受けにくく、愛車をしっかり保護できます。シャッターを設置すれば、盗難やイタズラ対策も可能です。収納スペースを確保することで、工具やカー用品の整理もしやすくなります。

ただし、建設コストが高く、スペースもとる点はデメリットです。また、気密性が高いため、冬場の結露対策や換気について考慮する必要があります。

ビルトインガレージ

ビルトインガレージ

ビルトインガレージは、建物の1階部分を駐車場にするタイプです。防犯性が高く、車を雨風から守れます。

また、倉庫や収納スペースとして活用できる点も魅力です。住宅部分に出入口を作れば、外に出ることなく車に乗り降りできます。

ただし、ビルトインガレージを作ることで居住スペースが狭くなる可能性もあるので、設計段階でよく検討する必要があります。特に、リビングや寝室と接する場合は、防音対策や排気ガス対策も考えるといいでしょう。

駐車のパターンを考える

駐車の方法によっても、スペースの使い方や利便性が異なります。駐車しやすい方法を選ぶことが、快適なカーライフにつながります。また、土地の形状によっては、複数のパターンを組み合わせることで敷地を有効利用できるでしょう。

上記の図をみながら各駐車パターンの特徴をご紹介させていただきます。

駐車パターン特徴
直角駐車
  • 道路に対して直角に駐車する
  • 車を出し入れしやすい
  • 住宅に排気ガスが入りやすい
縦列駐車
  • 道路に対して直角に駐車する
  • 1台目の車の後ろに2台目を並べる
  • 限られたスペースでも車を多く駐められる
  • 奥に駐めた車の出し入れが不便
並列駐車
  • 道路に並列に駐車する
  • 1台目の車の隣に2台目を並べる
  • 奥行きがないスペースでも作れる
  • 駐車には運転技術が必要

直角駐車

直角駐車は、前面の道路に対して直角に駐車するパターンです。車の出し入れがしやすく、車のサイズに合わせたレイアウトを考えることで、使い勝手が向上します。

ただし、駐車場の位置と住宅の間取りには注意が必要です。例えば、リビングの窓の前に駐車場を作ると、車の排気ガスが室内に入りやすくなります。頻繁に窓を開ける部屋の間には、駐車場を作らない方がいいでしょう。

縦列駐車

縦列駐車は、前面の道路に対して直角に駐車します。スペース効率がよく、限られた敷地を有効利用できることがメリットです。

ただし、1台目の後ろに2台目の車を駐車するため、後ろの車を出す際に前の車を移動させる手間が発生します。そのため、車を頻繁に出し入れする場合には向いていません。

並列駐車

並列駐車は、前面の道路に対して並列に駐車する方法です。縦列駐車と同様、限られたスペースでも複数台の車を駐車できます。

しかし、駐車時の切り返しが難しく、運転技術が必要です。特に、前面道路や駐車スペースが狭い場合は、出入りのしやすさを考慮し、十分な回転スペースを確保しましょう。車止めやミラーを設置することで、駐車のしやすさが向上します

駐車場の素材を決める

駐車場にはさまざまな素材があります。車を出し入れするうえで、駐車タイプやパターンだけではなく、素材の耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮することも大切です。素材によってコストや施工方法が異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで最適なものを選びましょう。

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素材特徴
コンクリート
  • 耐久性が高い
  • メンテナンスが少なく済む
  • 施工費が高い
  • 水はけが良くない
砂利
  • コストが安い
  • 防犯対策になる
  • 定期的な補充が必要
  • 雑草の手入れが面倒
アスファルト
  • メンテナンスが少なく済む
  • 施工費が高い
  • 熱に弱くひび割れが発生しやすい
  • 水はけが良くない
人工芝
  • 見た目がいい
  • 手入れが楽
  • 耐久性が低い

コンクリート

コンクリート

コンクリートは、駐車場で最も広く使用されている素材です。耐久力が高く、長期間使用できます。さらに、雑草が生えにくく、メンテナンスが少なくて済むこともメリットです。

ただし、施工費用が高く、ひび割れが発生すると補修が必要になります。また、コンクリートは水を吸収しづらいので、雨天時の水はけ対策も考慮しましょう検討しましょう。

砂利

砂利

砂利は、初期費用を抑えたい場合に選ばれやすい素材です。施工が簡単なので、DIYもできます。音が鳴るため、防犯対策としても効果的です。

しかし、砂利は一般的な住宅の駐車場よりも、コインパーキングで使用しているケースが多く見られます。砂利は車の重量で沈みやすく、定期的な補充や整地が必要です。また、雑草対策をしないと手入れが負担になるため、一般的な住宅ではあまり選ばれません。

アスファルト

アスファルト

アスファルトは、コンクリートと同様に耐久性が高く、表面が滑らかで駐車しやすいのが特徴です。しかし、熱に弱く、夏場の高温によってひび割れが発生する可能性があります。

ひび割れや穴ができると、アスファルトの劣化につながるため、定期的にメンテナンスしましょう。また、アスファルトは雨水が溜まりやすいので、排水性に優れた種類を選ぶのがおすすめです。

人工芝

人工芝

人工芝は、天然芝よりも低価格で手入れの手間もかからないことがメリットです。外観に緑を取り入れることで、駐車場のデザイン性を向上させられます。

しかし、衝撃に弱く、頻繁に車を出し入れする場合は傷みやすい点がデメリットです。そのため、駐車スペースの一部にコンクリートを併用するなどの工夫が必要です。

照明やエクステリアを検討する

駐車場が明るければ、夜間でも安全に車の乗り降りができるようになります。また、照明は防犯対策としても効果的です。

ただし、ビルトインガレージの場合は、照明が必須となります。LEDライトやセンサーライトなら、消費電力を抑えつつ明るさを確保できます。

デザイン性を考慮するのであれば、スタイリッシュなポールライトや、埋め込み型の照明を取り入れるのがおすすめです。駐車場の周りに草木を植えることで、駐車場のデザイン性がより向上します

防犯システムを整える

駐車場を作る際には、防犯対策を整えることも重要です。不審者の侵入によるイタズラや車両の盗難を防ぐために、シャッターゲートやカーゲートの設置を検討しましょう。

加えて、カーポートライトや防犯カメラを併用することで、より高い安全性が向上します。センサーライトなら、外部からの侵入者に気付きやすく、夜間に駐車場へ出入りする際も安心です。

特に、繁華街や駅に近く、不特定多数の人が往来するようなエリアでは、念入りに防犯システムを整えるといいでしょう。

家の駐車場はいくら?費用相場を紹介

駐車場の種類や素材によって、費用相場は大きく異なります。予算や目的に応じた最適な駐車場を選ぶことが重要です。以下の表に、一般的な費用相場をまとめました。

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駐車場タイプ費用相場特徴おすすめの人
オープンタイプ20万円~40万円
  • 低コストで設置できる
  • 雨風の影響を受けやすい
  • 費用をかけたくない人
  • 住宅や庭の日当たりを重視している人
カーポートタイプ30万円~60万円
  • 雨や日差しの影響を軽減できる
  • 風や砂利などによる汚れは防げない
  • 後付けも可能
  • 少ない予算で車を保護したい人
  • 敷地の面積が限られている人
ガレージタイプ100万円~300万円
  • 三方以上の壁とシャッターで車を保護できる
  • ガレージとしても利用できる
  • コストが高い
  • 予算にゆとりがある人
  • 車き傷や汚れをつけたくない人
ビルトインガレージタイプ200万円~500万円
  • 住宅内に駐車スペースを確保するタイプ
  • 防犯性や利便性が高い
  • コストが高い
  • 住居部分が狭くなる
  • セキュリティや利便性を重視する人
  • 庭を広く使いたい人

駐車場の費用は、立地条件や駐車台数、オプションの有無によっても変わります。例えば、ガレージタイプの場合は、防犯設備や電動シャッターを追加すると、相場よりも費用がかかります。

ビルトインガレージでは、家の構造に影響を与えるため、耐震補強や換気対策が必要になるかもしれません。イメージする駐車場を作るのには、トータルでどれくらいの費用がかかるのか、事前によく確認しましょう。

家の駐車場を作る際の注意点・よくある失敗事例

家の駐車場を作る際には、いくつかの注意点があります。以下3つのポイントを押さえておきましょう。

戸建で駐車場をつくる際の注意点・よくある失敗事例

  • 駐車場の広さが適していない
  • 車が汚れてメンテナンスに時間がかかる
  • 想像以上に固定資産税がかかる

駐車場の広さが適していない

駐車場の広さが適しておらず、後悔するケースがあります。例えば、マイカーが2台あるのにギリギリ入るスペースしか確保しなかったり、3台分確保したものの実際には不要だったりというケースです。駐車場を作る際には将来的な車の増減も考慮し、余裕を持った設計をしましょう。

また、駐車場の奥行きや幅の確保も重要です。特に大型車を所有している場合は、開閉時に余裕を持たせたスペースを確保すると使い勝手が向上します。

予防策

  • 現在だけでなく将来のライフスタイルも予測し、車の必要台数を決める。
  • 車両の大きさだけで考えるのではなく、乗降や荷物の出し入れを加味したスペースを確保する。

車が汚れてメンテナンスに時間がかかる

コストを優先することで、頻繁な洗車が必要になるかもしれません。特にオープンタイプの駐車場では、車が砂ぼこりや土など汚れやすいので、メンテナンスに時間がかかります。

また、砂利や土の駐車場は、定期的な補充が必要です。コンクリートやアスファルトは、時間の経過とともに劣化し、ひび割れが発生しやすくなるので、清掃や補修が欠かせません。

駐車場を作る際にかかるコストだけではなく、長期的なメンテナンスの手間や費用を考慮することで、失敗を防げるでしょう。

予防策

  • イニシャルコスト(初期費用)だけでなくランニングコスト(維持費)も考慮して計画する。

想像以上に固定資産税がかかる

駐車場は、種類によって固定資産税の対象になることがあります。3方向以上を壁に囲まれた駐車場は、建物や土地と同じく固定資産税の対象です。ビルトインガレージの場合は、建物の一部として評価されるため、固定資産税が高くなる可能性があります。

駐車場の広さが大きくなるほど税額も増加するため、事前に試算しておくといいでしょう。税負担を抑えたい場合は、オープンタイプの駐車場にするか、簡易的なカーポートの設置を検討するといいでしょう。

予防策

  • 固定資産税の対象かどうか事前に確認、対象であれば税額を試算しておく。

家の駐車場のおしゃれなデザイン例

駐車場の設計は、住まいの利便性や快適さに大きく影響します。適切な素材や配置を選び、防犯やメンテナンスのしやすさも考慮することで、長く快適に利用できるでしょう。

また、デザインや照明、エクステリアにこだわることで、住宅の印象を大きく向上できます。理想の住まいづくりの一環として、どのような駐車場を作るか念入りに計画を立てましょう。

私たち『フジケン』は、愛知県のハウスメーカーです。岡崎市 地域ビルダー部門No.1を10年連続で獲得しており、豊富なノウハウをもとにお客様に最適な住まいを提案いたします。

住まいや駐車場作りに関する疑問などがございましたら、無料で利用できる『ハウジングサロン』にぜひお越しください。

注文住宅をご検討されている方は美合町の「FUJIKEN ORDER HOUSE」までお越しください。

公式Instagram

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この記事を監修した人

愛知県岡崎市を拠点とする株式会社フジケンの戸建住宅営業部担当。不動産業界歴7年。
西三河エリア(岡崎市、豊田市、刈谷市、安城市etc...)で新築戸建・マンションならフジケンにお任せください!